こんにちは。今回はFXの自動売買について整理してみました。
自動売買の位置付け
FXで取引する場合、大きく分けて裁量トレードとシステムトレードがあります。
さらにシステムトレードは人が売買シグナルを判断し、売買ボタンを押す方法と、人を介さずコンピュータが売買シグナルを判断し、売買の制御信号を送る方法がありますが、自動売買は後者に当たります。
商用ソフトを使うか、プログラミング言語を用いて自作するか
FXで自動売買する場合、商用ソフトを使う方法と、一からプログラミングする方法があります。
商用ソフトで言えば、一番人気があるのがMT4(MetaTrader4)だと思います。 MT4であれば、無料・有料のEA(Expert Advisor、エキスパート・アドバイザー)が多くありますので、あまり知識がなくても自動売買を始めることが可能です。また、自分でプログラミングすることも可能です。
プログラミング言語を用いて自作する場合は、色々な言語の可能性はありますが、Pythonを使うことが多いようです。HFT(High Frequency Trading 高速高頻度取引)だと、速度優先のため、C/C++を使うと思いますが、テクニカル指標などを使った売買シグナルで取引する場合、それほど速度は要求されないので、開発効率を優先してPythonを使うことが多いと思います。
FXの自動売買だと、 MT4を使うことが一番多いのではないでしょうか。私も MT4の自動売買を検討したことがあり、少し勉強してみたのですが、プラットフォーム依存する部分があるような気がしてやめました。突っ込んで調べたわけではないので、杞憂なのかもしれませんが、プラットフォームの仕様でできないことがあるんだろうな・・・と考えながらやるのはストレスが溜まりますので、私の場合、Pythonで一からプログラミングする道を選ぶことにしました。
OSをどうするか
MT4の場合はWindowsになります。PythonはLinuxとWindowsどちらでも動きますが、サーバ代はLinuxの方が安いので、Linuxにするのが通常だと思います。
FX会社をどこを選ぶか
MT4は対応している会社は国内外に多いです。国内で自動売買に対応しているのは大手だと楽天証券の他、OANDA Japanなど10社近くあるようです。一方、Pythonだと個人投資家で対応できるのは実質OANDA Japanのみです(MT5であればPythonから操作できるとのことなので、いつか試してみたいです。その際はご報告しますね)。
OANDAは MT4とPythonのどちらもできるのですが、Pythonで取引できるREST APIが使えるのは、プロコースだけです。プロコースのメリットは、1通貨から取引ができるので、資金管理面で融通が利きやすいということです。デメリットはAPIを使うための条件があることですが、それほどハードルは高くないです。いずれにしても自動取引をされるのであれば、OANDAの口座を開設しておいて損はないでしょう。
サーバをどうするか
自動売買の場合、自動売買プログラムを基本的に連続で動かすので、サーバをどうするかを考える必要があります。
- 自宅のパソコン
- クラウドサービス
自宅のパソコンを24時間フルに動かすことも考えられますが、一般的にはクラウドサービスを使うケースが多いと思います。クラウドサービスもAWS、Azure、GCPのメジャーなクラウドサービスの他、VPSといわれるサービスもあります。VPSはAWS等よりもランニングコストが多少安いように思えます。一方、AWS等のメジャーなクラウドサービスは多少高いかもしれませんが、他のサービスとの連携で強みを発揮できるのではないかと思います。
まとめ
以上を簡単に表にまとめてみました。私は、「Pythonで自作」で進めてます。
ソフト | OS | FX会社 | クラウドサービス | メリット | デメリット |
MT4 | Windows | 多数 | 多数 (コスト比較的高) | EAが豊富で情報も多く、 比較的ハードルが低い | サーバ代が比較的高め |
Pythonで 自作 | Linux (Windowsも可) | OANDA | 多数 (コスト比較的少) | Linuxだとサーバ代が比較的 安い。自由度が高い | プログラミング必要 情報が少ない |
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